2020.2 Laxmi通信

いのちは繋がる♡~ありがとう。いつもありがとう。感謝できることが幸せの条件♡

雪。やっと積もりました!2年前の大雪はうんざりでしたが、四季を感じられることが日本、そう思うと、まったく雪が降らず寒くない冬というのは不安。冬は寒い、雪が降る。当たり前のことが当たり前ではない。地球さんが教えてくれています。私たちの子どもたち、孫、その子どもたち。次世代に私たちが「当たり前」なものとして享受してきたモノを一つでも多く残していけるために…自分事として考え行動していきたいなと思います。

先日、関与させていただいている企業様の会長のお母さまのご葬儀に参列させていただきました。93歳。昨年亡くなった祖母と同年代のお母さま。戦争も経験なさって、ご苦労は私のような豊かな時代に育ってきた者には想像もつかないものだったでしょう。お子様方を立派に育て上げられ、自慢であったであろう息子さん(会長)の経営する施設で暮らしておられたお母さま。遺影を拝見させていただきながら、お母さまの人生はどのようなドラマがあったのだろうと考えておりました。施設職員の方と幼なじみの方から弔辞があり、私は胸いっぱいになりました。職員さんの語られるお母さまとの思い出は、全て、お母さまからの「ありがとう」の言葉でした。「美味しいご飯をありがとうね」「遠慮せんとみかんでも食べていくまっし」「いつもありがとうね」ご自分の息子さんが会長を務めているからこそ、職員おひとりおひとりに感謝せずにはおられなかった母親としてのお気持ち。能登の小さな町で産まれ育ってこられた人生、信心深く生きてこられた人生が、弔辞から伝わり、こんな生き方のできる女性になりたいと思いました。

施設で食事が出るのは、あたりまえのこと。お部屋に職員さんが来られるのもお仕事です。お給料を払っているのは息子だと思えば、なおさらのこと。けれど、感謝できる魂をお持ちのお母さまは、とても幸せに生きられたのだと思うのです。お母さまの生き方は、理想的な幸せな人生だなと感じました。

労働力人口の減少、ジェンダー平等、女性活躍が叫ばれています。女性が社会にどんどん出てきます。同時に少子化の問題もありますから、子どもを持ちながら働くことのできる社会へと進化しています。とても良いことだと思います。あきらめなくてもいい社会になっていくことは、私も女性なので、とてもワクワクします。でも…心にはモヤモヤがあるのです。母親としての私、生き物としての雌の私が警告音を鳴らしているように感じるのです。おかあさんたちは、笑顔でありがとうと言える環境にいられているのかな?と。 当たり前のことに感謝できるには、広い視野をもち心に余裕がなくてはいけません。子どもが泣くことにも、お客様がクレームを言ってくることにも、不愛想な対応をレストランでされることも、相手にはそうする理由があり、自分が非難されたのでも否定されたのでも低く扱われたわけでもない、この出逢いに感謝、ありがとう。一度きりの人生を豊かに生きるための一場面に過ぎないのです。人生最後の日、ありがとうと伝えて旅立ちたい、愛する人達の笑顔に包まれて旅立ちたい。そうなれるように日々を大切に丁寧に生きていきたいと思います。お母さまの冥福を心よりお祈り申し上げます。ありがとうございました。