2020.7 Laxmi通信

いっぱい転ぶ だから成長

~何があるか、何が起こるかわからないから楽しい♡~

東京、大阪でのPCR検査陽性者数の増加、いろんな意味で心配です。新型コロナウイルスがもたらしている影響は、もはや病気という領域を超えています。不安、恐怖、疑心。犯人探しのような報道に辟易してしまい、まったくテレビをつけなくなりました。COVID-19というウイルスは私たちに「見失っている大切なモノ」を伝えているのかもしれません。とにかく、自分の考えは考え。自分や家族の健康を守るのは当然のこと、そのうえで、他者の気持ちを考える、誰かがこう言っていた、ではなく、自分で考える。しっかり目を開けて、怖がらずに、しっかり見届ける。私は、そんな風に今を生きていきたいと思っています。
 

 先日、ある方から面白いことを教えてもらいました。20代~30代の若手起業家向けの研修を企画なさっていると、受講者から「失敗しない方法を教えて欲しい」と言われるのだそうです。この話を聞いたとき、最初、全く理解できませんでした。起業したんですよね?え?新入社員??って混乱しました。若手起業家が失敗しないマニュアルを求めている時代に、新型コロナウイルス感染、気候変動による強制的な時代の変革期。このカオス。矛盾いっぱいの時代に突入したのです。ここまで来たんですね。

 若い世代は、自分の存在意義の証明を求めています。働くとは存在意義の証明手段だと思っています。お金でも美味しいご飯やお酒でも頑張ってくれません。そんな彼らは、失敗が怖いのです。なぜ怖いのでしょう?少し考えてみました。存在意義を求めているということは、きっと、彼らは自分の価値を自分で評価できていないのだと思います。誰かに認めてもらいたい、ほめてもらいたい、ありがとうと言われたい。そうして初めて存在意義を感じられるから。だとしたら、一度の失敗でも、役に立たない奴だな、がっかりだ、いなくてもいい、と思われてしまったら?…それはとても怖いでしょう。70代以上であれば、明日から食べられないのと同じような恐怖、40代以上なら明日から無一文の恐怖、彼らにとってはたった一回の失敗も同じくらいの恐怖なのかもしれないのです。

 失敗させなければ学べないのでしょうか?もちろん失敗からはたくさん学べます。でも、失敗しない方法を私たちが知っているなら一つの手段として(押し付けるのではなく!)教えてあげることもアリなのではないか?と思ったのです。私たちが考える失敗しないやり方が正しいとは限りません。失敗させてしまうかもしれません。その時、彼らと一緒に転び、「ごめんね、このやり方じゃなかったね(笑)」と、一緒に笑いながら立ち上がり、違うやり方にトライしていけたら楽しいな~とワクワクしてきました。若い彼らが、怖がらず、チャレンジしてくれたら、この混沌とした変革期に飛躍的成長できるのではないでしょうか。 ダメな理由を見つけるだけではなくて、背景にある理由を想像してみませんか?きっと自然に優しくなれる、そんな気がしています(^^♪